デモサイト No.103|制作: Walkers← 実績一覧へ戻る

EST. 2016 — SHINANO KIRYU

はくろ じょうりゅうしょ

朝露を、蒸溜する。

信濃の山あいで、夜が明けきる前に摘んだ草木だけを銅の釜へ入れます。一度の仕込みで採れるのは百八十本。急がず、削らず、その年の山の匂いをそのまま瓶へ移します。

Botanical

摘む

夜明けからの三時間だけ、山に入ります。

露が乾く前の草木はよく香ります。杜松のほかに使うのは、蒸溜所から歩いて行ける範囲で採れたものだけ。採る斜面は毎年少しずつずらし、同じ場所を続けて刈らないようにしています。

Distillation

蒸溜する

銅の釜で、七時間。

はじめの一割と終わりの二割は落とします。真ん中だけを取るので、一度の仕込みから瓶になるのは百八十本ぶん。歩留まりは褒められたものではありませんが、雑味をあとから削る方法を私たちは知りません。

Resting

眠らせる

樽には入れません。静けさに置きます。

蒸溜したての液は角が立っています。地下の石蔵に三か月ただ置くと、香りどうしが馴染んで角が丸くなる。何も足さずに待つだけの工程ですが、ここを飛ばすと味が痩せます。

Bottling

詰める

一本ずつ、手で。

瓶詰めも栓打ちもすべて人の手です。ラベルの通し番号は、その年の何本目かを表しています。手元の一本がいつの山のものか、番号から辿れるようにしてあります。

Botanical

六つの草だけで

増やせばそれらしい味にはなります。けれど数を足すほど、どれが何の匂いか分からなくなる。試作を四十回ほど繰り返して、残ったのがこの六種でした。産地はすべて蒸溜所から歩ける範囲です。

01骨格

杜松の実

Juniper

これがなければジンと名乗れません。蒸溜所の裏手の杜松林で、二年かけて熟した青黒い実だけを摘みます。

摘みごろ十月下旬
02上立ち香

柚子の皮

Yuzu Peel

表皮だけを薄く削ぎ、白い綿は残しません。ここを面倒がると、後口に苦味だけが居座ります。

摘みごろ十二月上旬
03余韻

山椒

Sansho

粒のまま釜へ入れます。挽くと辛味が立ちすぎて、他の草の匂いを全部押しのけてしまう。

摘みごろ八月中旬
04土台

檜の葉

Hinoki

隣の山の間伐に合わせて、枝先だけ分けてもらっています。木の匂いというより、雨上がりの林の匂いです。

摘みごろ通年
05甘み

黒文字

Kuromoji

楊枝に使われる木です。噛むと甘い匂いがする。砂糖を一切足さないこのジンで、甘さを担当しているのはこの枝です。

摘みごろ四月下旬
06差し色

熊笹

Kumazasa

最後にひと掴みだけ。青い草の匂いが一枚重なると、全体が山の景色に見えてきます。

摘みごろ六月上旬

Bottles

三本のジン

味を変えるためではなく、飲む季節に合わせて度数と檜の比率だけを変えています。中身の考え方はどれも同じです。

No.01

白露 スタンダード

Standard

通年の一本。六種の草だけで組みます。

はじめの一杯はこれをトニックで割ってください。香りの輪郭がいちばん素直に出ます。

度数
45度
容量
500ml
取扱
通年

¥4,950税込

No.02

白露 檜

Hinoki

檜の比率を三倍にした、冬だけの一本。

度数を上げて木の匂いを支えています。氷ひとつで、ゆっくり温度が上がるのを待つ飲み方が合います。

度数
47度
容量
500ml
取扱
十一月〜二月

¥6,050税込

No.03

白露 霧

Kiri

蒸溜所でしか出していない小瓶。

その週に採れた草をそのまま入れるので、仕込みごとに中身が違います。番号だけが頼りの一本です。

度数
43度
容量
200ml
取扱
蒸溜所限定

¥2,750税込

※ 架空の蒸溜所によるデモンストレーションです。銘柄・価格・在庫はすべて架空で、販売は行っていません。

Cocktail

家でつくる五杯

道具は要りません。氷とグラスと、あと少しの手加減だけ。蒸溜所の台所で実際につくっている分量を、そのまま書いています。

R-01約8度

白露トニック

Hakuro & Tonic

タンブラー
  • 白露 スタンダード 45ml
  • トニックウォーター 120ml
  • 氷 一杯ぶん
  • 柚子の皮 一片

氷を詰めたグラスにジンを注ぎ、トニックは氷に当てず縁から静かに落とします。混ぜるのは一度だけ。

R-02約30度

ギムレット

Gimlet

カクテルグラス
  • 白露 スタンダード 50ml
  • ライムジュース 15ml
  • 砂糖 小さじ二分の一

氷を入れたミキシンググラスで十五回。冷えすぎると山椒の余韻が消えるので、手早く止めます。

R-03約24度

ネグローニ

Negroni

ロックグラス
  • 白露 檜 30ml
  • 赤いビター系リキュール 30ml
  • ベルモット 30ml

大きめの氷ひとつで、グラスの中で組みます。檜の匂いが苦味の後ろから遅れて立ちます。

R-04約33度

檜のマティーニ

Hinoki Martini

カクテルグラス
  • 白露 檜 60ml
  • ドライベルモット 10ml
  • 檜の葉 一枝

グラスを先に冷やしておきます。葉は沈めず、縁に立てかけて香りだけを渡します。

R-05約9度

露と柚子

Yuzu Highball

タンブラー
  • 白露 霧 40ml
  • 炭酸水 130ml
  • 柚子果汁 5ml
  • 熊笹 一枚

柚子は搾ってから皮を落とします。笹は最後にグラスへ差し、飲むたびに鼻先で青い匂いが立つように。

The Distillery

廃校の給食室から

霧生の分校が閉じたのは十年前です。使われなくなった給食室に単式蒸溜器を据え、許可が下りるまでの一年は、ただ山を歩いて草の場所を覚えていました。いまも作業しているのは三人です。

180
一回の仕込み(本)
6
使うボタニカル(種)
14
石蔵の温度(℃)

※ 架空の蒸溜所によるデモンストレーションのため、数値はすべて架空です。

同じ斜面を続けて刈らないよう、採取地は毎年ずらしています。

仕込み日は蒸溜室を開けられません。見学日は火曜と金曜のみです。

  1. 2016

    廃校の給食室から

    霧生の廃校になった分校を借り、給食室に小さな単式蒸溜器を据えたのが始まりです。最初の一年は許可待ちで、山を歩いてばかりいました。

  2. 2019

    石蔵を掘り直す

    校舎裏の古い石蔵を片付け、休ませる場所にしました。夏でも十四度から動かない部屋です。

  3. 2022

    銅釜を二基目へ

    一基では冬の仕込みが回らなくなり、同じ形の釜をもう一基。首の角度まで写して作ってもらいました。

  4. 2025

    見学をはじめる

    作業日以外の午後だけ、蒸溜室を開けています。草の匂いは瓶では伝わらないと分かったからです。

Visit

蒸溜所の見学

草の匂いは瓶では伝わらない、と分かったので開けることにしました。一日一組・四十分ほどです。売り込みはしませんので、手ぶらでお帰りいただいて構いません。

STEP 01

希望日をお送りください

見学は火曜と金曜の十四時からの一枠のみです。仕込みが立て込む週は開けられないため、二週間前までにお願いしています。

STEP 02

蒸溜室と石蔵をまわります

四十分ほど。釜のふたを開けて、仕込み中のもろみの匂いを嗅いでいただきます。写真撮影はご自由に。

STEP 03

その週の一本を

最後に、その週に詰めたばかりの「白露 霧」を少量おためしいただけます。運転される方には水出しの茶をご用意します。

所在
長野県 白露郡 霧生町 泉里 1-14(架空の地名です)
見学
火曜・金曜 14:00〜(一日一枠・要予約)
直売
土曜 10:00〜16:00(蒸溜所併設の小屋)
休み
日曜・月曜、仕込み日、年末年始
連絡
hello@hakuro.example(デモ用の架空アドレス)

蒸溜所名・地名・住所・連絡先はすべて架空です。実在の施設とは関係ありません。

お車でお越しの方には、試飲の代わりに水出しの茶をご用意します。

Reservation

見学のご予約

※ デモサイトのため、送信は行われません。見学・試飲のお申し込みは20歳以上の方に限ります。