About the Exhibition
展覧会について
見えなくなった
あとに、
なお残るもの。
強い光を見たあと、まぶたの裏にしばらく像が残ります。生理的にはただの反応にすぎませんが、 それは確かに「見えている」のであって、見ていないとは言い切れない。本展はこの居心地の悪い領域を、 絵画・版画・立体という異なる方法で扱ってきた3名の作家によって編みなおす試みです。
会場は五室に分かれ、部屋が進むにつれて照度が落ちていきます。最後の部屋に照明はありません。 順路の終わりで振り返ったとき、いちばん強く残っている像はおそらく人によって違うはずです。 その差異こそが、本展のもうひとつの出品作だと考えています。
五室、五つの光
会場は五室構成。作品ごとに照度と壁の白を変え、順路そのものを一つの作品として設計しました。
新作三点を初公開
本展のために制作された《消失点》《干渉》ほか、これまで発表されていない三点をあわせて展示します。
日ごとに変わる第五室
第五室には照明がありません。高窓から入る外光だけで見る部屋のため、時刻と天候で見え方が変わります。
Walkthrough
展示室を歩く
スクロールすると、第一室から第五室まで順路どおりに進みます。 壁の作品はすべてこのページのために描き起こした架空の出品作です。
Room I — Layer
第一室光の層
白い壁に、光が層をつくる。はじめの一室は、目を慣らすための部屋です。奥へ進むほど、帯の境目がほどけていきます。
- 作品
- 《層》
- 作家
- 榊 有理
- 制作年
- 2024
- 材質
- アクリル、蛍光顔料、パネル
Room II — Reflection
第二室反射する部屋
鏡とガラスのあいだで、光は行き先を失う。立つ位置を少し変えるだけで、同じ作品がまったく別のかたちに見えます。
- 作品
- 《残響》
- 作家
- 東雲 湊
- 制作年
- 2021
- 材質
- ガラス、光ファイバー、鏡
Room III — Interference
第三室干渉のかたち
二つの規則が重なるとき、どちらにも属さない模様が生まれる。近づくほど像は崩れ、離れるほど確かになります。
- 作品
- 《干渉》
- 作家
- 神谷 千帆
- 制作年
- 2025
- 材質
- シルクスクリーン、アルミニウム
Room IV — Doze
第四室まどろみの間
まぶたを閉じる直前の明るさを、麻布の上に置きなおした作品です。滲みの外側にだけ、細かな粒が残されています。
- 作品
- 《微睡》
- 作家
- 榊 有理
- 制作年
- 2019
- 材質
- 油彩、麻布
Room V — Afterimage
第五室残像
見終えた光が、まだ見えている。この部屋には照明がありません。展示のおわりは、残像のはじまりです。
- 作品
- 《消失点》
- 作家
- 東雲 湊
- 制作年
- 2026
- 材質
- LED、アクリル、駆動装置
Catalogue
出品作品(抜粋)
- cat. 01《層》榊 有理2024アクリル、蛍光顔料、パネル
- cat. 02《残響》東雲 湊2021ガラス、光ファイバー、鏡
- cat. 03《干渉》神谷 千帆2025シルクスクリーン、アルミニウム
- cat. 04《微睡》榊 有理2019油彩、麻布
- cat. 05《消失点》東雲 湊2026LED、アクリル、駆動装置
このほか、素描・習作を含む全22点を展示します。作品保護のため、一部の作品は会期中に展示替えを行います。
Artists
出品作家
いずれも架空の作家です。人物写真のかわりに、制作の主題を線で示した標を掲げています。
榊 有理
さかき ゆり1978年生
蛍光顔料を薄く重ね、光そのものを層として置く。近づくと絵具の粒が見え、離れると光だけが残る距離を探し続けている。
出品作:《層》《微睡》
東雲 湊
しののめ みなと1965年生
ガラスと鏡、そして駆動する光源による立体作品。作品の前で来場者が動くことまでを含めて、ひとつの構成としている。
出品作:《残響》《消失点》
神谷 千帆
かみや ちほ1984年生
版のずれから生まれる干渉縞を主題とする。刷りの精度を上げるほど像が壊れていく矛盾を、そのまま作品にしている。
出品作:《干渉》
Programs
関連プログラム
- Artist Talk
アーティストトーク「残像について」
2027年2月14日(日)14:00 – 15:30講堂(定員120名)出品作家3名と担当学芸員による対話。要事前申込・聴講無料(当日の観覧券が必要です)。
- Workshop
ワークショップ「光をつくる」
2027年3月7日(日)10:30 – 12:30ワークショップ室(定員20名)透過フィルムを重ねて自分の光をつくります。小学4年生以上、材料費500円。要事前申込。
- Gallery Talk
学芸員によるギャラリートーク
会期中の毎週金曜 18:30 – 19:10企画展示室担当学芸員が展示室を回りながら解説します。申込不要(当日の観覧券が必要です)。
Information
開催情報
- 展覧会名
- 企画展「光の残像」
- 会期
- 2027年2月6日(土)— 4月11日(日)
- 開館時間
- 10:00 – 18:00(金・土は20:00まで/入場は閉館の30分前まで)
- 休館日
- 月曜日(ただし2月22日、3月22日は開館)、2月24日(水)、3月24日(水)
- 会場
- みなも市立現代美術館 企画展示室 1 – 5
- 主催
- みなも市立現代美術館
- 音声ガイド
- 貸出 600円(日本語・英語/所要約35分)
観覧料
| 区分 | 当日 | 団体 |
|---|---|---|
| 一般 | 1,400円 | 1,200円 |
| 大学生・専門学校生 | 1,000円 | 800円 |
| 65歳以上 | 1,200円 | 1,000円 |
| 高校生以下・18歳未満 | 無料 | 無料 |
団体は20名以上。障害者手帳をお持ちの方と介助者1名は無料です。 観覧券でコレクション展もご覧いただけます。
アクセス
- 所在地
みなも市 湊町2丁目1番 みなも市立現代美術館
- 電車
みなも駅 東口より徒歩8分。地下連絡通路 B2出口が最短です。
- バス
市営バス「美術館前」下車すぐ。みなも駅前より約12分。
- 駐車場
60台(最初の1時間無料、以降30分ごと100円)。混雑時は近隣の市営駐車場をご利用ください。
館名・地名・作家名・作品名はすべて架空です。実在の美術館・人物とは関係ありません。
Tickets
観覧券のご購入
オンラインで日時指定券をお求めいただけます。当日券は各回に若干数を用意していますが、 土曜の夜間開館は混み合います。事前のご購入をおすすめします。
日時指定
30分ごとの入場枠制。枠内であればいつでもご入場いただけます。
再入場
当日にかぎり可能です。受付でスタンプをお受け取りください。
撮影
第一室から第四室のみ可能です。三脚とフラッシュはご遠慮ください。
Group & Press
団体観覧・取材のお問い合わせ
20名以上の団体、学校鑑賞、報道関係の取材はこちらから。ご希望日の2週間前までにご連絡ください。
※ デモサイトのため、購入・送信は行われません。