「毎日まぜないといけないんでしょう?」——ぬか床の話をすると、たいていこう聞かれます。たしかに手入れは要りますが、慣れてしまえば歯みがきのようなもの。まずは気負わず、はじめの二週間をいっしょに越えていきましょう。
ぬか床のはじめ方
市販の「熟成ぬか床」から始めるのがいちばん手軽です。袋のまま漬けられるものも増えました。いりぬかから育てる場合は、いりぬか・塩・水を混ぜ、昆布や唐辛子を加えて土台をつくります。最初の一週間は野菜くず(捨て漬け)で床を目覚めさせます。
- いりぬか 1kg / 水 1L / 塩 130g が土台の目安
- うま味に昆布、風味づけに赤唐辛子を少々
- 捨て漬け用にキャベツの外葉や大根の皮を用意
毎日の「かきまぜ」
ぬか床の主役は、床の中で働く微生物たちです。かきまぜは、彼らに空気を届け、増えすぎを整えるための作業。底から大きく上下を返すように、一日一回を目安に手を入れます。
- 1
底から返す
表面と底の菌のバランスを整えるため、しゃもじや手で全体をぐるりと天地返しします。
- 2
壁をぬぐう
容器のふちについたぬかは雑味のもと。きれいにぬぐって表面を平らにならします。
- 3
香りをかぐ
ふんわり甘酸っぱい香りなら順調。ツンとしたら少し休ませ、塩を足して整えます。

ぬか床は、その家の匂いを覚えていきます。旅行で数日空けても、また手を入れれば戻ってくる。気長に付き合うのがいちばんです。
困ったときの見分け方
水っぽくなったら、乾いたいりぬかと塩を足す。すっぱくなりすぎたら、かきまぜの回数を増やして休ませる。表面の白いものは多くが産膜酵母で、混ぜ込むか薄く取り除けば大丈夫といわれています。あわてず、香りと様子で判断していきましょう。
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編集部 M
くらしと発酵編集部のメンバー。自分たちの台所で試したことを中心に、発酵と暮らしの記事を書いています。掲載内容はすべて架空のデモです。



